家庭教師を考える全ての人に
家庭教師を利用する全ての人々がまやかしにあわないよう、お伝えしたいと思います。
「生産性の無い仕事は時給に含まないよ」
これは、家庭教師会社の営業マンが実際にいわれる言葉です。
「子どもが好きだから」
「子どものためになりたい」
その強い思いは「生活」という現実に押し潰され、家庭教師会社の営業マンは徐々に「契約」をとるためだけに行動していきます。
契約1本1万円以上…カテキョの世界
家庭教師の営業マンは、教務部からの指示を受けて契約を考えているご家庭の自宅に伺います。
家庭教師のトライ、学研、学参、サクシード…
様々な家庭教師と比較される中で、自社を売り込み契約を取らなければなりません。
家庭教師の営業マンは1本契約がとれれば、1万円以上もらえます。
月に50本以上営業することもあるので、全ての契約がとれれば月収50万円から60万円も夢ではありません。
逆に営業が取れなかった場合は、50件行っても20万円ほどの稼ぎにしかなりません。
「結構もらってるじゃん」
金額だけみれば、家庭教師の営業マンは夢のある職業に思えます。
1つのご家庭にかかる営業時間は2時間、交通時間は2時間半。
報告書の作成や上司への報告時間、営業に向かうまでに勉強しておくための時間は約2時間半程度。
家庭教師の営業マンが1つのご家庭に費やす時間は7時間程度ですが、交通時間、報告時間、ご家庭のために勉強する時間は時給には含まれません。
その変わり契約を取れれば1万円もらえます。ですが、取れなければ1契約最低保証金額の4000円しかもらえません。
7時間のうちに時給換算されるのは「ご家庭に行った時間」になります。
家庭教師会社は「ご家庭に言った時間」の「2時間」を最低保証金額4000円と割り、「時給2000円」の高給として宣伝し人員を集めます。
時給2000円に飛びつき働き始めた人は、実労働7時間で実際は時給570円という現実を知り、淘汰されていきます。
家庭教師会社の営業マンは学生
アルバイトの学生営業マンである19歳の女の子が
ご家庭から「学生は説得力に欠ける」って言われました、と上司に報告しました。
「年齢は24歳にして、社会人っていっとけばええんよ」
営業マンとしてはそれぐらいせなあかんからね、
上司は学生営業マンに対して強い語尾を使いホワイトボードの営業成績に目をやります。
誇張や話しを盛ることはどの職種でもありますが、家庭教師の営業マンは年齢や立場を偽ることを推進されます。
授業ではなくパフォーマンス
営業マンは「家庭教師」ではないため、
家庭から「あなたはすごく感じ良いけど、実際の教え方をみないと契約できないわ」と言われます。
この言葉を待ってましたと「私でよければ、今少し授業しましょうか?もちろん無料で」と営業マンは切り出します。
家庭教師の営業マンは、勉強嫌いな子どもも夢中になるような巧みな授業を展開をおこなうことができます。
教師経験もない、18歳の大学生だって上手に授業ができます。連勤30年の学校の教師以上にも。
どうして、そんなに授業が上手なのか。
家庭教師の営業マンは、
その場で授業を考えるそぶりを見せながら実際は会社で決められた授業サンプル5つの中から1つを選び、
話すだけのため巧みな授業をおこなうことが可能なのです。
授業サンプルにはリアクションの取り方、間の開け方、保護者への振り方、などが台本のように書かれており、一言一句覚え、家庭で披露するよう仕込まれます。
家庭教師の営業マンがおこなうものは「授業」ではなく「パフォーマンス」です。
家庭教師を決める際に
家庭教師を決める際、ご家庭に最も重視して頂きたいことは、たった2つだけです。
・家庭の家計を圧迫しない月謝
・教師との相性
家庭教師会社はそれぞれ細かい部分に違いはありますが値段以外、どこも一緒。
ただ、家庭教師の質は異なります。
家庭教師会社にぜひ、聞いてください「家庭教師に対しての指導・援助はどうされていますか」と。
家庭教師への対応がずさんであれば、子どもに良い教育を受けさせることはできません。
営業マンはとにかく契約しなければ、生活できません。そのため、年齢や立場を偽ってでも必死に契約を結ぼうとします。
素晴らしい家庭教師に出会うことは人生の財産になります。
ただただ家庭教師会社に財産を奪われないようにも、慎重に家庭教師会社を見極めることをお勧めします。
※具体的な家庭教師会社の情報が知りたい方はお気軽にお声掛けください。「役に立てる!」って喜びます。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
次回は明日10月13日の19時ごろにたぶん更新。
あしたの記事テーマ「海外は日本よりもポップな働き方をしてるってよく聞くけど、『海外の教師』もポップに働いてるんかな」